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提案事例

その他
(株)セフティ繊維 八潮倉庫
地盤が緩いエリアにおける倉庫建築
工法を工夫し、延床面積を最大化

ご相談内容

衣類の製造・販売会社を経営するT様から、業務効率を図るために購入された埼玉県八潮市の土地への倉庫新築案件をご相談いただきました。いくつかの建設会社や倉庫メーカーなどから提案を受けていましたが、面積が思うように確保できていなかったり、建築費が高額だったり、建物形状が複雑で機能的でなかったりと納得のいくものがなかったとのことで、共通の知り合いを通じてお話がありました。

解決・ご提案内容

ご希望条件を満たすプランが上がってこない中、
使い勝手の良い矩形3層の設計プランをご提案

これまでは3階建て約550㎡と2階建て約300㎡の合計床面積約850㎡をお使いでしたが、業務拡大に際して広さが足りていなかったことと、近接していたとはいえ移動時間がかかる上に、人的配置も効率的ではありませんでした。それ故の新築倉庫でしたが、土地を購入したエリアは古くから農業用水路が多く、地盤が緩い土地柄であったため、各社が提案していた杭打ちをした鉄骨2階建てのプランは私も相応だったと思いますが、業務上必要な面積が確保できていなかったり、予算を大幅にオーバーしていたために、最適なプランとはいえませんでした。また、荷物の搬出入のために20フィートのコンテナが寄り付けるスペースや、最低限の駐車スペース4台分を確保することが必須条件であったため、杭を打たないことでコスト削減が行える浮き基礎工法を使った地上2階建てに半地下をつくる3層構造の倉庫建築をご提案しました。

お客様から
頂いたコメント
倉庫用の土地を購入してから数社に提案してもらいましたが、良いと思えるプランがなく、友人から金子さんを紹介してもらって、提案をお願いしました。他社からの提案では、地盤が緩いために杭を打つコストが高くなり、見積もり金額も予算超過していましたが、金子さんは基礎のピットを深くして、掘り出した土の重量と建物の総重量を同じくらいにすることで、杭がなくても沈まない浮き基礎工法を提案してくれて、3層建て1,800m2超と十分な面積を確保した上に、工事金額も他社からあがって来ていた見積もりの半分以下でした。さらに、きれいな長方形で作業効率の観点からも申し分のないプランだったので、提案いただいてすぐに依頼をしました。出来てしまえばシンプルで当たり前のように思いますが、このような提案は他にはありませんでしたので、金子さんに知り合えて本当に良かったと思います。今回は機能性重視だったので、デザイン面はあまり重要視していなかったのですが、外観も洒落ていて気に入っています。構造的な品質検査も監理していただき、今後のメンテナンスを含めて末長く頼りにさせていただこうと思っています。
金子からの
コメント
住宅設計では空間性や間取りを重視することが多いのですが、今回は機能性やコストパフォーマンスを重視する事業用倉庫の設計プランだったので、最初お話を伺った時は、正直私たちのような設計事務所よりも倉庫メーカーさんなどの方が合っているのではないかと思いましたが、T様のご希望を満たす提案が出てきていないことを知って、ご希望を実現できるプランを考えようと思いました。私たちはどんな用途でも、お客様のご要望に対してその土地が持っている特性や環境を活かして、最もフィットする構法、仕様を組み合わせてご提案することを心掛けています。地盤が緩い地域における建築物は、杭を打つことで建物だけ固定され、長年の間に地面と建物に段差ができてしまう可能性もありますが、今回採用した浮き基礎工法であれば地面と建物が追従するので、そのような心配もなく、地下も効率的に使用できるために床面積も増やせる上に、コストも大幅に削減できるというメリットがありました。弊所ではいろいろな方法を検討しましたが、アイデアを絞りだして最適なプランを立案できる会社が少ないことを改めて感じました。