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提案事例

賃貸アパート・マンション
Maison N
社員寮として購入した物件を賃貸物件に
状況に応じて可変可能な新しいカタチの共同住宅

ご相談内容

中古で購入した築50年以上の古い木造2階建て住宅を、社員寮として使用されていた美容室オーナーのN様。
将来的には賃貸住宅としての活用も視野に入れながら、現状の課題である男女のフロアを別々にするために建て替えをご検討されていましたが、3階建てにすると1フロアが狭くなってしまい、また工事費も予算をオーバーしてしまったために、リノベーションで対応できないかというご相談で弊所へご来所いただきました。

解決・ご提案内容

在来工法の木造住宅だからこそできる自由なリノベーション
状況に応じて対応できるように間取りや設えにも一工夫

今回の社員寮再生プロジェクトでは、一戸建ての住宅を男女スタッフがプライバシーを保ちながら共同で生活ができるように、1・2階に個室3部屋+DK(2階はLDK)の間取りをプランニングし、水まわりもそれぞれの階に設置することで男女スタッフの不必要な接触を避けるようにしました。
また、将来の賃貸住宅としての活用も視野に入れて、内部階段を施錠可能とし、2階へのアプローチをバルコニー経由でも可能にしておくなど、状況に応じて建物の活用方法を変えられるようにしています。
(2022年6月現在は、2階をファミリータイプの物件として貸し出し中)

お客様から
頂いたコメント
男子社員寮として使用するために大きめの築古戸建てを購入していましたが、女子寮は別にマンションを借りていたので経費もかさんでいました。そこで3階建ての新築物件に建て替えるプランを検討していましたが、工事費が高額で、寮としての活用と将来的に賃貸として貸し出すにしても採算があうイメージがわきませんでした。そこで金子さんに相談させていただいたところ、木造住宅である利点を活かしてリノベーションで対応する方向で話が進み、結果として建物の使用目的と予算内での工事を行うことができて大変感謝しています。
金子さんからは、すべてを社員寮として使うパターン、一部を賃貸にするパターン、すべてを賃貸として貸し出すパターンの3通りのシミュレーションで提案をいただき、将来的な使い方のイメージを具体的に持つことができたのも、今回のリノベーションを依頼する大きなポイントになりました。
また、今後長期間保有する建物になるので、このタイミングで床が傾いてバランスが悪くなっていた構造的な問題や、基礎補強の提案も受けて耐震性を高めた建物にすることができたので、この点でも金子さんにお願いしてよかったと思っています。またいつか、私のお店の改築や自宅の新築もお願いしたいと考えています。
金子からの
コメント
今回のご依頼では建物の使い方やお考えなどをお聞きした上で、将来的な賃貸物件としての活用も視野に入れて利回りを意識しながら設計から構造、性能、耐久性、工事費用などを包括的に考える必要性がありました。
プロジェクトを成功させるためには設計・建築のスキルだけでなく、収益をあげるためのアイデアや利回りを意識した保守・メンテナンスのコストダウン意識を持った建築家が必要だったと思います。物件は文京区内の立地がよいエリアにあったため、現在は賃貸として貸し出していて、結果としてお金を生み出せる不動産資産にすることができました。新築の建て替えが難しい場合は、在来木造建築物であればフルリノベーションで対応するというアイデアがあります。今回は築古木造物件の再生を果たすことができた好事例となりました。